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zoom RSS 【脱法行為中】為すことが罪か。為さざることが罪か。

<<   作成日時 : 2009/04/21 19:21   >>

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海上自衛隊のソマリア派遣部隊が、毎週1回のペースで、「警備対象外」の外国船舶から、海賊船を追い払っているようです。予測されたこととはいえ、派遣前に危惧されたとおりの「海上警備行動の予想外事案」となりましたね。
法的には、正直、ほめられたことではありませんし、結構な数の新聞の論説でも「脱法行為」と、批難されています。

これを正当化するために出てきた根拠法令は船員法第14条。
「船長は、他の船舶または航空機の遭難を知ったときは、人命の救助に必要な手段を尽くさなければならない」とあります。

いや、まだ、遭難してませんけど・・・(汗

まあ、困難に遭遇しているという意味で、解釈したんでしょうね。
こりゃ、「脱法行為」と言われても、仕方ないですね。

しかし、これが脱法行為と非難されても、刑法第37条の緊急避難行為要件と合算すると、充分に正当業務行為であると言い張ることはできます。
もちろん、武器も未使用なので、刑法第36条の2の運用にも抵触することはないでしょう。
ですので、私は、結果を評価したいと思います。

何よりも、私は「為すことの罪」があるのと同様に「為さざることの罪」も存在していると考えます。
そう、目の前に、危害を加えられている人がいる時、それを見過ごすことは、自らが加害者となることと同様であると考えます。
いや、別に、キリスト教徒ではありませんが・・・(苦笑)。

あと、世界の平和を守るのは、軍隊ではなく、平和を愛する心と国際協調・相互扶助の精神だという考え方があります。
基本、これは、正しい考え方だと思います。

しかし、これは同時に、即応性のない理想論的な考え方であるともいえます。
少なくとも、今、危険を目の前にしている人たちを、救うことはできません。
故に、社会は平和構築と並行して、警察や軍隊を整備・維持してきました。

即応性の必要な行為は現場に任せ、後方は長期的な視野で平和な世の中をつくるために努力する。
それが、軍隊という生産性のない組織を生かす、唯一の方法論だと思います。

ぁ。ごめんなさい。
自衛隊は、軍隊じゃなかったですね・・・(お約束w

最後ですが、私の公務員人生も「為さざるして後悔するよりは、為して処分を受けるをよしとする」ことを基本に生きてきました。
まぁ、大概の場合、どの上司も渋い顔をしながらも、事後正当化してくれました。
良かれ悪しかれ、世の中、結果がすべてなところって、ありますねぇ(苦笑)。

ソマリア沖で外国船舶救助 護衛艦、“脱法行為”の疑いも
防衛省によると、ソマリア沖で海賊対策活動中の海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が(中略)警護対象外のシンガポール船籍のタンカーから、海賊らしい小型船舶に追われている、との国際無線連絡を受けて現場海域に急行、約20分後に追い払った。
海上警備行動での警護対象は(中略)日本関連の船舶に限られており、脱法的な活動だった疑いがある。防衛省は、船員法の遭難船舶等の救助を適用(中略)サーチライトを照射したり(中略)大音量を出す機器で現地語を使い「こちらは海上自衛隊」などと呼び掛け、追い払ったという。(後略)
(4月4日:共同通信より一部引用)

ソマリア沖海自部隊 船舶護衛6回20隻に
外国船が緊急無線 不審船接近また防ぐ
「人道的観点から対応」赤星海幕長

海自海賊対処部隊がアデン湾西側で6回目の船団護衛待機中の11日(中略)、近くを航行するマルタ船籍商船「パナマックス・アンナ」から国際VHFで「海賊に追われている」との緊急無線が入った。(中略)
(海自護衛艦)は指向性大音響発生装置「LRAD」を使い、不審船に対しソマリア語で「我々は海上自衛隊だ」と呼びかけ、民間船舶から離れるよう警告した。(中略)
不審船は停船し、商船が安全な距離まで遠ざかったことを確認して「さみだれ」は集合場所に戻った。同隊が海賊の疑いがある不審船に対処したのは4月3日夜(日本時間4日未明)の「さざなみ」に続き2回目。(後略)
(4.16:朝雲新聞社/朝雲ニュース)

警護対象外、3回目の救助 ソマリア海賊対策で海自護衛艦
防衛省によると、ソマリア沖で海賊対策活動中の海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が18日午後8時ごろ、海上警備行動の警護対象外となっているカナダ船籍とみられるクルーザーから「不審な小型船に追跡されている」と無線を受けた。艦載ヘリコプターが発進して近づくと、不審船は停止したという。
海上警備行動は警護対象を日本関連船舶に限定しているが、防衛省は「船員法の『遭難船舶等の救助』に基づく人道的な措置」として警護対象外船舶の救助活動をしており、今回で3回目。“脱法的”との批判もある。(後略)
(2009年4月19日 01:05 :西日本新聞より一部引用)

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