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zoom RSS 【変な発想?】裁判員制度違憲論

<<   作成日時 : 2009/05/21 23:22   >>

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裁判員制度ネタの続きですが、裁判員制度が日本国憲法に反し、違憲であるという解釈が存在するそうです。
おもしろそうでしたので、その概要をまとめて突っ込んでみました。

・裁判員にさせられた国民の自由及び幸福追求権を侵害する(憲法13条違反)。
・裁判員にさせられた国民に意に反する苦役を強いる(憲法18条違反)。
・裁判員にさせられた国民の思想及び良心の自由を侵害する(憲法19条違反)。


この3点は、各種の裁判員制度批判の中で、最もよく見かけられるものですね。
すべてに共通していることは、憲法12条(自由や権利は個人のためではなく、社会のために使うべし)との兼ね合いを無視しているコトです。

また、憲法で具体的に示されている条文ならともかく、このあたりの漠然とした記述に対しては、基本、プログラム規定説が定説です。
つまり、程度問題だということです。

で、1回限りの裁判員が苦役だと言うのなら、職業裁判官を任命することは公務員の拷問禁止を定めた憲法36条に違反したりしてー(笑)。

まぁ、冗談はさておき、社会的に権威ある職業である裁判官に準拠する業務がが「不幸」で「苦役」で「良心に欠ける」のかと言われれば、正直、いかがかと。
なので、程度問題の議論としては、正直、成立しづらいと思います。

以上、憲法13・18・19条は裁判員制度に対する絶対的な違憲証明にはならないと考えるのが妥当かと。

・憲法は最初から国民が参審する制度を予定していない(憲法78条/憲法80条違反)
・そのため、(被告が)「裁判所の裁判」を受ける権利を侵害する(憲法32条/憲法37条違反)。


この理屈、よくわかんないのです。
憲法78条は、条文の前後を読めばわかりますが、裁判官の身分保障を定めた条項です。裁判員の参加を否定するものではありません。
また、憲法80条は、職業裁判官の資格と任用を定めた条項です。
なので、相当ひねらないと、この解釈には無理があります。

ですので、憲法32条・37条の問題も、自動的に解決されます。

・裁判員制度は、 裁判官の独立を侵害する(憲法76条3項違反)。

独立と同時に、裁判官は法律に拘束される旨も、同条項に記載されています。

以上、このように、裁判員制度違憲論には、無数のツッコミどころが存在します。

というか、昨今、自分の思想・信条に反する法律には「違憲だ」とか。
「憲法に書いていないから違憲だ」とかいう話が、たくさんありすぎて、正直、食傷気味だったりしています。
(国民投票法/日本国憲法の改正手続に関する法律とかー)

憲法とは、国民を保護すると同時に、ゆるやかに国家の方向性を示すものです。
そのため、具体的な記載以外の部分には、対抗要件が示されている場合が数多くあり、それを無視して「違憲」を論じるのは、法的思考としては無意味です。

以上、私の見解としては、現段階で、裁判員制度を違憲だと断定する理由は存在しないというところです。

おっと、思考が偏るといけないので、逆の意見も張っておきますね。
(↓こんなのいかが?私と真逆ですよw)
http://blog.goo.ne.jp/9vs9qvsq/e/e0d53a5086a8fe7e111461419276c29a

基本、いろんな意見を咀嚼して、1人ひとりが、自分の意見を形成してほしいと思います。私は。

あと、ちなみに、基本、私は、最終的に裁判員制度なんて、どーでもいいと思っています。
呼ばれれば、行って義務を果たす。
それだけのコトだと考えています。

ただ、正直、面倒くさいだろうなとは、思っています(苦笑)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
憲法というのは、国家権力の機能を制限するものです。
国家権力を縛るものなのに、「国民の権利が云々」というのは根本的な筋違い。
「国家に対して○○をするな」というのが憲法なのに、逆に憲法の××を根拠に「国家へ○○することを要求する」っていう話自体がお門違いのお花畑なんですね。

憲法の中で「国民の権利が云々」と出てくる場合、これは「国家権力が国民に対して○○の権利を侵害してはならない」ということ(国民ががんばって獲得した権利を破壊してはならない)なのであって
「国家権力は、国民すべてに等しく○○の権利が満たされた状態を維持しろ」
(現状は何もないのだが、これから理想的な○○の権利を確立しろ)というものではありません。


ま、裁判員制度が成立するなら、裁判官不要ですね。一切不要。全くいらない。裁判官などという国体破壊集団は、とっとと潰して消すべき。日本のガンですからな。
裁判官などという電通・読売・東電・ソフトバンク顔負けの利権亡者は、全員リストラすればよろしい。
そうすれば、消費税増税なんか不要ですわw

弁護士と検察官がやりあってる姿を見て
「自業自得。こりゃ、三方一両損ですがな。原告は脇が甘いから、裁判費用と同額の罰金150万円。被害の現状回復にかかる期間と釣り合う期間を考慮すると、被告は懲役5年。関係各者として、○○不動産は事前に事件を防げなかった責任を果たすべく、また事件の再発防止も鑑み、□□市×町△△△1―9―19の土地を兵庫県に無償譲渡とする。これにて一件落着!」

みたいな感じで、素人裁判員に判決してもらえばいいんですよ。
それこそ日本的な刑事裁判の風景だと思います。
ばしくし
2012/09/22 17:18
管理人さんです。

ごめんなさいね。
どう回答すればいいか、わかりません(苦笑)。
k.k.@管理人
2012/09/23 02:31

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