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zoom RSS 生涯年収で見る民間給与と公務員給与

<<   作成日時 : 2011/04/27 22:36   >>

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最初に言っておきます。毎度、この手の計算をすると微妙な結果に終わります。
高くもなく、低くもない。
そんな結果が、完全な確証を得られないまま、導き出されます。
では、どうぞ・・・

今回は、労働者の生涯年収と公務員の生涯年収を考えてみました。
使用した資料は、下記のとおり。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2011 −労働統計加工指標集−

http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/documents/21_p242-280.pdf

254ページ以降の資料の中から、最新の2008年の集計を利用しました。
元データは、厚生労働省の賃金構造基本統計調査ですが、管理人が一次データの分析に挫折したので、裏は取っていません。
集計分母は、正規雇用に限ります。アルバイト・パート等は含まれません。
労働期間は、新卒から60歳定年までですので、高卒で42年、大卒で38年です。

なお、下記の資料中、「加重平均値」は、公務員と比較するため、公務員の男女比である7:3の加重平均により、生涯年収としたものです。

高卒の生涯年収(転職あり
男性:2億0,390万円 女性:1億2,810万円
加重平均値:1億8,116万円(生涯平均年収431万円)

高卒の生涯年収(転職なし
男性:2億5,710万円 女性:1億8,830万円
加重平均値:2億3,646万円(生涯平均年収563万円)

短大卒の生涯年収(転職あり
男性:2億1,640万円 女性:1億6,380万円
加重平均値:2億0,062万円(生涯平均年収502万円)

短大卒の生涯年収(転職なし
男性:2億6,310万円 女性:2億1,420万円
加重平均値:2億4,843万円(生涯平均年収621万円)

大卒(院を含む)の生涯年収(転職あり
男性:2億6,660万円 女性:2億0,180万円
加重平均値:2億4,716万円(生涯平均年収650万円)

大卒(院を含む)の生涯年収(転職なし
男性:2億9,290万円 女性:2億5,220万円
加重平均値:2億8,069万円(生涯平均年収738万円)

地方公務員の平均年収は、630-640万円程度で、その平均年齢は43歳です。
正確には、43歳の時に、630-640万円をもらっているという数字ではありません。
あくまで地方公務員の平均年齢が43歳で、平均年収が630-640万円だという数字です。
しかし、ここでは、計算の単純化のため、生涯平均年収と仮定します。

地地方公務員の生涯年収:
635万円×38年=2億4,130万円
635万円×40年=2億5,400万円
635万円×42年=2億6,670万円

微妙・・・

上記の、労働政策研究・研修機構の調査によると、転職すれば、年収は下がりますので、公務員にも、それが当てはまると考えられます。

ですので、比較の公平化のため、転職なしのパターンと比較すると、
公務員の生涯年収は、短大卒の民間の正社員の生涯年収より、若干高い程度。
・・・という試算が成立します。

もちろん、この試算には、仮定や単純化が含まれていますので、一概に、これが結論であるとは言えません。
ただ、公務員の給与体系が、基本的に、民間に準拠したものであり、むやみに高かったり低かったりするものでないと言うことはできると思います。

というか、ホント、人事院って、微妙な仕事、するよなぁ・・・
いや、良い意味で、感心してるんですよ(笑)。

【おまけ:】
本論から脱線しますが、この資料を見ると、民間での大卒・高卒の格差って、すさまじいですね・・・

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
民間で大卒と高卒の格差は勤め先の差であって、仮に高卒や専門卒であっても大企業に入れれば、これほどまでの差は無いと感じています。あくまでも実体験上の話ですけど。

さて一つの問題は民間における男性と女性の差の方であって、これが大きな疑問を持たれずに受け入れられている点かと思います。
しかし、それが公務員となれば男女の差も、学歴等の差も、場合によっては能力の差も無視して、同じ程度の報酬だったりするので、そこが批判の的になるのだろうなと思う訳です。

このとき民間の方にも是正が必要と思うのですが、そこは低きに合わせる(引きずり下ろす)のが国民性なのでしょうか。
でも、やはり公の側の問題点の方が大きくて、能力の無いお荷物が他人に負荷を掛けつつ報酬だけは一人前を貰ってるという実例が身の回りには多数あって・・・・、一度は下げてしまえと公の側からも思うくらいですからねぇ。
みかなん
2011/04/28 00:35
横から申し訳ありません。
>公務員となれば男女の差も、学歴等の差も
この部分は誤りですね。男女では女性の方が早く昇進します(男女格差を是正するためだそうです)
学歴では受験した級(上級職かどうか)でほぼ確定しているので(大卒は初級を年齢的に受けられない)級による格差=ほぼ学歴と言い換えられますし、それなりに差がつきます。
ついでに
>場合によっては能力の差も無視
この部分は「場合によっては」ではなく、「一部の例外を除き」です。能力の差は給与に反映されませんよ(笑)
みかなんさんへ
2011/04/28 11:10
管理人さんです。

ふーむ。
私の奉職した自治体は、(一部短期在籍しただけのところは、わかりませんが、基本、勤務評定制度が導入されていましたので、そのあたり、十分とは言えませんが、一定の整理はされていましたね。

繰り返して言いますが、十分とはいえませんがww

まぁ、何にせよ、合理的な批判は真摯に検討・反芻し、誤った批判には正面から対峙・撲滅を。
そのスタンスは忘れないようにしたいと思います。
k.k.@管理人
2011/04/28 22:38
話しかけられたのでお返事します。
民も公も正規も非正規もそれなりに経験した立場で、あくまでも身の回りで感じられることを書いてますのでご理解ください。

>男女では女性の方が早く昇進します(男女格差を是正するためだそうです)
ごく一部の女性は確かに昇進が早い例があるように見えますが、女性全体が早く昇進するとは感じていません。
それよりも管理職の数合わせの為に、理事者側に都合の良い女性が無理に昇進しているように感じています。だからなのか、何かしら性格的に癖の強い女性ばかりが上に居る事になり、女性全体の利益(評判)を損ねているように感じるくらいです。

>この部分は「場合によっては」ではなく、「一部の例外を除き」です。
公の世界をすべて見ている訳では無いので、オブラードに包んだ表現でご容赦をお願いしたいです。
でも本音は、
>能力の無いお荷物が他人に負荷を掛けつつ報酬だけは一人前を貰ってるという実例が身の回りには多数
の表現の方です。はい。

一律無評価で高収入になるくらいなら一律で低収入にしてしまえと、当事者の一人としては思います。実効性のある勤務評定制度の例外のない導入が是が非でも必要です。
ちなみに、自分の年収程度(40歳↑で年収500万↓)でも十分に高い方になるだろうと私個人では認識しています。これくらいで死ぬほど働かないと世間様との競争には勝てませんよね。
みかなん
2011/04/28 23:31
公務員の女性は、出産する人が圧倒的に多い現状を考えると
単純にいえば女性の方が出世は遅い。産休育休中は当然昇進がないからね。民間も同じだけど・
コマネチ太郎
2015/10/18 13:27

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