【ツッコミ】デマがデマを呼んだ例

昨日、久々に、フォローしようのないデマを発見して、ツッコミ記事を書いたわけですが、本日は、そこから、芋づる式にツッコミ記事となります。

↓ 昨日の記事はコチラ。本日のネタとの絡みは末尾参照にて。
http://kkmmg.at.webry.info/201107/article_18.html

日本の未来予測: 貧困問題
http://ryou-cocolog.cocolog-nifty.com/ryou/2011/07/post-f485.html

このままでは日本は潰れる
公務員の高額年俸と膨大な地方を含む国家運営費に因り日本は破綻する。

そりゃ、国が財政的に破綻するのは、その国家の運営費以外に原因などないでしょう。
考えるほどのことでもありません。

ただ、その前に、自分が批判したい条件をつけることで、読む者の意識を誘導するのは、コレ、ディベートの初歩的テクニックであって、あまり、褒められた方法ではありません。

国家公務員や地方公務員と様々な法人に注がれる血税の総額は合計46兆円以上の巨大な額に上っている。
46兆円以上の血税投入は国家財政を大きく圧迫している。

はぃ?
たった、46兆円なわけないでしょう。

↓ 公共事業は一般会計分だけで、約5.8兆円が、民間事業者に流れます。(1ページ)
http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_21_2.pdf

↓ 防衛費のうち、物件費2.7兆円が、民間事業者に流れます。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/html/ms22f000.html

↓ 極めつけ。社会保障給付費の、医療・福祉支出だけで、33兆円が、病院などの事業者に流れますよ。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/seminar/dl/09b_0002.pdf

↓ 役所関係では、地方交付税で17兆円が地方自治体に再配分されます。
http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_21_2.pdf

はい。もう、これだけで、46兆円を突破しています。
特別会計のハード系事業費を加えると、こんなものではないでしょう。

もう、この時点で、このサイトの記載事項は、十二分に不安です。

平成19年度の民間の給料生活者の四割は年収300万円以下で上場企業を入れても平均年収は437万円である。国家公務員と地方公務員を合わせた411万人の平均年収は712万円である。

まず、その年の公務員の年収平均が712万円などという公的統計資料は存在しません。

ちなみに、その年の正規雇用の公務員年収を地方公務員で試算すると、
(平均給料月格+諸手当月額)×12+平均給料月額×4.5
441,718×12 356,288×4.5=6,903,912円
・・・となります。

国家公務員は、地方公務員の1/4程度しか存在しません。
そんな少数の集団で、平均年収を22万円も引き上げて、712万円にすることなど、不可能です。
また、これは、前述のとおり、「正規雇用でフルタイムの公務員」のものです。

次、「給料生活者・437万円」とやらの数値は、国税庁の「民間給与実態統計調査」より、「給与所得者」の年収ですね。

↓ つまり、パートやアルバイトを入れた数値です。
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan/top.htm#a-04

「上場企業を入れても平均年収は437万円」などと、いかにも高めにとったような記載をしながら、その実は、アルバイトを含む統計。
はい。
統計操作や印象操作は(悪い意味での)ディベートの常套手段ですが、それを行う者は、批難されねばなりません。

日本全体で見れば平均年収437万円の低い年収の8世帯の家族が平均年収712万円の公務員家族1世帯を養っている。

はぁ。
この人は、個人が支払う税金で、公務員給与が支払われているとでも思い込んでいるのでしょうか?
だとすれば、あまりにも世の中の仕組みを知らないと言えます。

ついでに言うと、夫婦で働いて、その平均年収が437万円なら、世帯年収は874万円。
3人だと1,311万円であるということに気付かないのでしょうか?

ええ。
この統計には、アルバイトが含まれていますので、この程度、簡単に、倍倍に上がっていきますよ。

準公務員まで入れると公務員等の総数は800万人以上、人件費の総額は60兆円以上とも言われている。

↓ それ、某・国会議員さんが行った、国会質問が、元ネタですね。
第159回国会 総務委員会 第14号
平成十六年四月二十二日(木曜日) 午前十時開会

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/159/0002/15904220002014c.html

はい。
その場の答弁で、速攻、否定されています。

これでは赤字国債も増え続け国家財政のピンチがやって来たのも当然である。
公務員の800万円を超える高額な俸給の多くが預貯金に回され経済の縮小に影響している。

えー。
さっきの公務員給与712万円説は、一体何処に行ったのでしょう?
なんで、急に800万円に増えたのでしょうか(苦笑)。

統計と比較して、支離滅裂な記載だとは感じていましたが、今度は、文章中ですら、支離滅裂になってきました。

経済学の本質を知る手掛かりはインターネット上に山積している。

ただし、少なくとも、この記事の中には、そんなものの片鱗も存在しないとは思いますが。
インターネットは、ホント、玉石混交ですから。

日本経済破綻に至る大きな道筋が国会議員と公務員の高額俸給とでたらめな国家運営に起因している事が良く分かる。

↓ 普通に新聞を読んでいれば、国家財政を圧迫している原因が、公務員人件費などではなく、社会保障給付費の驚異的な伸びだということは、常識として理解していて当然だと思いますが・・・
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/seminar/dl/09b_0002.pdf

↓ いや、ホント、正規公務員だけでなく、各種外郭団体を含んだ公務員人件費率の低さですら、日本が世界最先端だということは、OECDの国際統計上、明白なわけですが。
http://www.oecd.org/officialdocuments/displaydocumentpdf/?cote=GOV/PGC/PEM(2008)1&doclanguage=en

以上、これらの記載に関して、事実とおぼしきものは、見当たりません。
ただの思い込みでなければ、悪質なデマの拡散でしかないと言えます。

公務員は、国民に監視され、批評されなければなりません。
しかし、論拠のない批判は、批評ではなく、中傷にすぎません。
そのあたり、しっかり区別していきたいと思います。

というか、世の中、ちょっと考えればわかることって、たくさんあるわけですが、ホント、何事も、ちょっと考えてから文章にしてみれば、良いと思います。

また、書いて、読みなおして、おかしいとか、なんで、気付かないんだろう。
(私なんて、最初に書いた原稿が、まともにUPできたためしなんてないのに・・・)

ホント、よくわかりません。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 13

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた
面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

山野
2011年07月28日 04:19
管理人さんへ
趣旨と全く関係の無いネタなんですが、昨年辺り地方ネタで斐川・阿久根・安土・本埜と、ごたごた騒動が雑談として取り上げられましたが、またネタになりそうですよ。
栃木に岩舟という町があります。
2008年から住民投票をやり捲っている訳ですが、書くと長くなるので「下野新聞」地域(岩舟)で検索してみて下さい。
ネタが無い時にでもどうぞ。
鶏肉
2011年07月28日 06:46
山野様

三択の住民投票ですか。群馬のとある町でも最初にまったく同じことをやって、失敗、その後合併が延び延びになったことがありました。
このケースで住民投票をやる場合、手間ではありますが、
1回目:合併するかしないか
2回目:(合併する、が過半数の場合)どちらとするか
の2回に分けてやらないと、ダメです。
でないと、どんな結果が出ても、やり方がおかしいという突込みを受けて、また泥沼化しますので。
専門職
2011年07月28日 07:45
リンク先が削除されている模様…
g@yyt
2011年07月28日 10:08
3択です。これらの方々の意識は、いかのうちどれか。
ア)公務員人件費を下げれば景気は良くなる、日本はよくなる。
イ)公務員人件費を下げれば、その分民間の労働者の賃金にまわる(300万円以下とかの非正規労働はなくなるし、若者も就職できる)
ウ)ただのウサ晴らし。便所の落書き。

g@yyt
2011年07月28日 13:06
とップページのhttp://ryou-cocolog.cocolog-nifty.com/ryou/ だけいかして、全アーカイブの削除という暴挙にでられたようです。googleくんが頑張っていたので復活してみました。

<以下、引用>
2011年7月20日 (水)
日本の未来予測
このままでは日本は潰れる

公務員の高額年俸と膨大な地方を含む国家運営費に因り日本は破綻する。私の息子は公務員である。 従兄弟も公務員であった。 妻の従兄弟も公務員であった。甥も姪も公務員である。要するに民間企業で安い給料で働く人々の身内の殆どが公務員を抱えていると言っても過言ではない。

国家公務員や地方公務員と様々な法人に注がれる血税の総額は合計46兆円以上の巨大な額に上っている。46兆円以上の血税投入は国家財政を大きく圧迫している。

平成19年度の民間の給料生活者の四割は年収300万円以下で上場企業を入れても平均年収は437万円である。国家公務員と地方公務員を合わせた411万人の平均年収は712万円である。

日本全体で見れば平均年収437万円の低い年収の8世帯の家族が平均年収712万円の公務員家族1世帯を養っている。 準公務員まで入れると公務員等の総数は800万人以上、人件費の総額は60兆円以上とも言われている。
<以下、つづく>
g@yyt
2011年07月28日 13:07
<つづき>
これでは赤字国債も増え続け国家財政のピンチがやって来たのも当然である。公務員の800万円を超える高額な俸給の多くが預貯金に回され経済の縮小に影響している。

法制度を変えてでも人事院を内閣の完全なる実質的直接管理下に置き、官僚を始めとする国家公務員等の人件費は800万円を越える分を100%カットする必要がある。

国会議員、地方議会議員、全ての公務員は総ぐるみで庶民の血税を毟り取り日本を破滅へと追い込み続け、流れに従属するだけのマスメディアは未来を見通す事もできず日本経済の破綻を見極める事もできず阿呆な政治家を使って優先順位を無視した阿呆なテレビ討論を繰り広げている。

テレビ局もこの辺で目を見開いて権力志向の政治家と御用学者の意見を離れ経済の本質を追及してみる必要がある。経済学の本質を知る手掛かりはインターネット上に山積している。

追求する気持ちさえあれば日本経済破綻に至る大きな道筋が国会議員と公務員の高額俸給とでたらめな国家運営に起因している事が良く分かる。

折角手にしているマスメディアという媒体を正しく使う事をしなければ、企業は衰退し、スポンサーは消滅し、マスメディアや広告業界は過去にない深刻な業績不振を拡大し続けることになる。

年収500万円以下の経済的弱者は国民の7割である。マスメディアは経済衰退の本質を探り経済的弱者の味方になる事が経済復興の第一歩と知るべきである。

http://ashurakenzan.blog137.fc2.com/blog-entry-203.html
http://ryou-cocolog.cocolog-nifty.com/ryou/2011/01/post-d312.html
<引用おわり>
g@yyt
2011年07月28日 13:37
しかし、惜しいなあ。
このブログの主、河村ファンクラブであることは別にしてそれなりに勉強していて、こんな主張もしているようです。まともな議論ができると思うけどなあ。
・一人当たり毎月3万円の定額給付金の恒久的給付と20%の消費税を実施する。
(年収500万円程度だったら、給付金>消費税の追加負担)……粗い計算だがマクロの係数はほぼあうかも。
・全ての国民に対し6月に10万円、12月に10万円、一人当たり年間20万円のボ―ナス支給を提案する。
 ただ、後者の財源は、こんな風に考えられています。
◎国家公務員や天下り及び地方公務員の高額俸給受給者の800万円を越える分の人件費を100%カットする。
◎全ての公務員の退職金は2,000万円を越える分を100%カットする。
◎全ての公務員の労組の結成とスト権を禁止し、年齢制限の無い年収200万円の低額ボランティア職員制度との併用を導入する。
◎ 警察、消防、自衛隊等の保安関係及び福祉関係、税務関係以外の公務員を新規採用せず低額ボランティア職員制度を導入しつつ2010年10月現在の職員定数の半分に漸次削減する。
◎ 富裕層の1億円を超える金融資産や有価証券及び金銀宝石等の保有に対して、従来の課税に加えて新たに年間5%の徴税を毎年実施する。 虚偽の申告は申告額を超えた分は没収する。
◎西洋医学から自然医学、代替医学へ方針転換し、平成21年度の医療費総額35兆円(国庫負担約25%)の半減を目指す。
◎ 法を変えてでも特別会計を見直し、その一部をボーナスの財源として一般会計に組み入れる。
◎不足の場合は政府紙幣を発行し、日銀券に両替し国民へのボーナス支給に当てる。

2011年07月28日 22:18
管理人さんです。

引用先の方が速攻、削除される例は、今までも、結構、ありました。
ひとつのデマを潰せたという満足とともに、1人の言論を封殺してしまったのかもしれないという、慙愧の念が残ります。
正直、後味は悪いですね。
観戦子
2011年07月29日 06:16
「主張が間違っていたので取り消します、すみません」というのなら良いのですが
某国のように明らかな証拠がころがっているのにも関わらず埋めて「無かった事にします」という事だと辛いです
減税日本のごたごたに見るように、これまで批判対象としてきた立場(立ち位置はちがっても)になった場合にきちんと準備しておく事が必要かと
信じられている、あるいは信じているイメージが、真実と違っていた時に、大慌てとなります
通りすがり
2011年07月29日 09:54
うーん、、正直管理人さんは何を勝ち誇っているのか、さっぱり分からないですが、それ以上に分からないのは引用先の方がブログを削除したことですね。
事実と違った情報があったにせよ、引用先の人の論旨はここの管理人さんの人がツッコンでいる内容とは程遠い。ここの管理人さんは主旨の骨格とは違うミクロなところのみのツッコミで満足しているだけなのに・・・
と旗からみているとそう思えて仕方がないです。
g@yyt
2011年07月29日 10:04
管理人様。
この方の場合、ツイッターアカウント(10つぶやきしかしていないけど)とか、他の無料ブログは閉鎖されてませんし、なにより名前を名乗って(実名かどうかはわかりませんが)掲示板やコメント欄で自説を述べられていましたので、言論を封殺したことにはならないと思います。
便所の落書き派ではなく、定額給付金にしてもボーナスにしても、広範な国民の所得をふやすことで消費を活性化し経済をまわすべしと、それなりにまっとうな観点の方ですから。おそらく定額給付金構想(財源は消費税)について、高額所得者ほど消費にまわさず貯蓄(金銀財宝?!)しているという批判コメントをみて、高額所得者と公務員攻撃に移ったわけだと思いますので。
2011年07月29日 22:54
管理人さんです。

「通りすがり」様
本件ツッコミの最大の目的は、該当部分がコピペされ、拡散していることに対する、確定的否定情報の提示です。
故に、勝った負けたなど、どうでも良く、更に言うなら、コピペされて拡散している部分以外については、ツッコむ必要もないというのが、私の認識です。はい。

「g@yyt」様
うにゃぁ・・・
だったら、建設的に対応してほしかったなぁ・・・
というか、そんな風に追跡調査できるとは、ネット社会、恐るべし。
2011年07月29日 23:01
管理人さんです。

すんません。記事混同して、コメント書いてしまいました。
以下訂正。

「通りすがり」様
ご意見には賛同できません。
趣旨骨格を構成するデータベースが、完全に破損しているのであれば、それは、ミクロではなく、根本の問題であるというのが、私の認識です。はい。
無縁仏
2011年07月31日 23:22
>公務員の労組の結成とスト権を禁止し
集会・結社の自由は憲法で保障されています。
不思議なのは、護憲を標榜する人々の多くが、なぜか公務員の人権は守らなくてもいいような主張をすることです。

>西洋医学から自然医学、代替医学へ方針転換し、
少々トンデモな臭いがするのですが。
「薬漬け医療」というとイメージ悪いですが、自然医学、代替医学は未証明科学なので、これを推進して悪い結果が出たとき攻撃されるのはまた公務員なんですよね。
秘匿希望。
2011年08月01日 12:53
確かに、現行憲法上は、”公務従事者も民間従事者も、労働者として等しい立場として規定されている”んですよね。

それ故に”公務従事者の労働三権の制約に関する憲法問題”が提起され続けてきたですけど。

憲法で”公務従事者と民間従事者の扱いが明確に異なっている”か、”そうした方向で、憲法を改正する”という事であれば別として、「今の憲法は護る。改正は許さない。しかし、公務従事者の労働三権は必要ない。」という主張は、”いいとこ取り”しすぎな感は否めませんねぇ。

この記事へのトラックバック