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zoom RSS 数字で見る地方公務員の忠誠度

<<   作成日時 : 2013/03/10 23:56   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 24 / トラックバック 0 / コメント 23

ここしばらく、全国で、公務員の退職金削減と、その施行直前のいわゆる駆け込み退職が話題になっておりましたが、当サイトでは、基本、この件については、取り上げませんでした。

というのも、その是非については、別のサイトや掲示板で、延々と議論がされているでしょうし、いくら議論を重ねても、肯定派・否定派のどちらもが一致した決着などありえないことは明白ですので、わざわざ、ココで書く必要もないと考えていたことによるものです。
(あと、久しぶりに過労死ライン超えの業務スケジュールだったのが、最大の理由というのは、また別のお話)

ですので、そーいう議論(駆け込み退職の是非)について、個人的にリソースを裂く必要はまったく感じておりませんが、あえて、今回、取り上げるのは、そこから「数字」が読み取れる部分があったという理由からです。

ということとで、タイトルに沿って、はじめたいと思います。

↓ まずは、コチラの資料を見てください。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000208408.pdf

画像


退職金の年度内削減が行われた都道府県で退職した職員のうち「駆け込み退職」した職員の割合は、約7.8%。
対して、市区町村(政令指定都市を除く)では、約1.5%。

明らかに異なります。

次に、都道府県の中でも、職種別に見てみると、
一般行政職:6.8%
教育職:6.7%
警察:14.1%。
消防職:0%
公営企業:7.6%

・・・となり、警察職の「駆け込み退職」が非常に多く、このことが、都道府県の「駆け込み退職率」を、引き上げていることがわかります。

デジタルに金銭的メリットだけを考えると、「駆け込み退職」は、したほうが必ず得なわけです。

しかし、(今回、対象となったうち)92.2%の都道府県職員と98.5%の中小自治体職員は、それを行いませんでした。
つまり、金銭的理由以外の理由によって、留まったわけです。

それが、責任感や誇り、職場への愛情、残る後輩たちへの仁義、住民や郷土への愛情など、精神的なものであったことは疑いありません。

そして、私は、それら精神的な理由を総じたものによって、地方公務員の忠誠心が形成されていると考えます。

では、中小の自治体職員より、都道府県職員、特に警察職の忠誠心は、他の公務員に比べて、低いのでしょうか?

私の答えは「Yes」です。
上記の通り、数字がそれを現しています。

では、住民が一方的に警察職を責めることはできるのでしょうか?

私の答えは「No」です。
何故なら、忠誠心とは、普遍的・片務的に発揮されるものではないからです。

忠誠心は、それを享受する側にも「資格」が求められるものです。
それは、相手に対する日常的な態度や敬意・接し方であったり、給与・待遇であったりします。

歴史を紐解けば、それを忘れた主権者たちが、手痛いしっぺ返しを受けてきた例を、五万と見ることができます。

そして、今回の場合「主権者」は、我々一般の住民であることを、忘れてはなりません。

毎年の総務省の公表データによると、警察職の平均年収は、一般行政職に比べて、1割程度、高くなっています。
しかし、それでも、このような結果となる以上は、警察職の内側に、それなりの「不満」が、たまっていることは、疑いないと考えられます。

ちょっと、このあたり、真剣に考えて見る必要があるように思います。

次に、都道府県と中小の自治体で、「駆け込み退職」率が大きく違うコトを考えてみましょう。

同じように、お給料だけ見れば、都道府県のほうが、中小の自治体に比べて、はるかに高いわけです。
ということは、やはり内部には、それなりの「不満」が溜まっているのではないかとも考えます。

しかし、都道府県と中小の自治体のとの大きな違いは、「住民と直に接するか否か」というところ。
この割合に、格段の違いがあります。

住民と職員同士、お互いの顔が見える、つまり、距離が近いというのは、良かれ悪しかれ、その親密さ加減に、大きな違いが生まれます。

そこには、忠誠心以上の、ゲマインシャフトな関係が生まれる余地が存在します。
否、それが生まれていなくても、踏みとどまるに十分な理由が生まれる余地が発生しえます。
そのあたり、「目に見える自治」というのは、ある意味、大事なものではないかと感じます。

最後に、駆け込み退職率、7.8%と1.5%というのは、5倍の差ではありません。
百分率中の6%の差でしかありません。

故に、私は、これらの数値をもとに、地方公務員の「忠誠心」の中に大きな違いがあるとは考えません。
それぞれ、職種や職場の個々の理由による、わずかな違いであると考えます。

そこんとこ、どうぞ、お取り間違えのないように。

ということで、消化不良ながら、今日はここまでということで、ご了承を。
(明日も、早朝出勤&22時残業の予定なんですよねぇ。これがまた・・・溜息)

【おまけ:1】
そーいえば、以前、
「(公務員の)待遇に不満があるならいつでも辞めろ」
・・・なんて、捨て台詞をよく耳にしましたが、この一件以降、あまり聞かなくなりましたねぇ(苦笑)。

【おまけ:2】
いろんなところで、騙り尽くされてるのに、以下のコメント欄でも、脱線して「駆け込み退職の是非」が、語られるような気がするのは、私の勝手な思い込みでしょうか?

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コメント(23件)

内 容 ニックネーム/日時
>忠誠心とは、普遍的・片務的に発揮されるものではないからです。

1割高い報酬を取ってる警察が、5倍の駆け込み退職率とな。

では、如何なる「双務的」な配慮を行えば、彼らはそれを多とするのだろうか??

きわめて不可解なことだ。

納税者側も、「税金から公務員に給料を払うのは、大いに不満だ」と言ってやったらいいと思う。
自由主義者
2013/03/16 18:51
公務員の忠誠が片務的でないというなら、では如何なる双務的な配慮なら満足できるのか言ってほしい。

ムスッとして黙ってゴネるだけでわかってくれるのは親兄弟夫婦間だけ。口に出さなければわからない。

そもそも今般の退職金削減は人事院が官民格差を是正し均衡させるために削減しただけ、今までが貰いすぎだったのに被害者気取りや、まして退職しなかったから忠誠があるってのは酷い暴論だ

こっちは公務員になってくれと乞うたわけではない、嫌なら辞めればいい。選ばなければ仕事はある。
自由主義者
2013/03/16 19:03
>自由主義者さん
そんなロクでもない公務員が自ら辞めてくれてるんですから、文句なんて無いと思うんですけど…苦笑
二流社員
2013/03/17 08:28
二流社員 さん
辞めるときまで迷惑かけるなんて役人の鑑ですね・
自由主義者
2013/03/18 00:59
>自由主義者さん

本文にも記載ありましたが、散々「嫌なら辞めればいい」と言いながら、辞めたら辞めたで「辞め方が気に入らない」ですか苦笑
役人ってのは言われたい放題ですね。
二流社員
2013/03/18 06:58
二流社員 さん

「発つ鳥後を濁さず」って知ってます?

周囲に言われる前に、自分で考えて欲しいものです。それができないのがお役人かな?
自由主義者
2013/03/18 15:17
革命烈士さんはどうお考えなのか、うかがいたいところです。
高坂義男さんもあれっきりだし。

途中でルールを変えるなら駆け込み退職が出るのも当たり前。
それなのに、これだけ多くの人が辞めずに全うする。
そういう人に、さらに冷水を浴びせるのが自称自由主義者とかいう人たちか…。
一読者
2013/03/19 06:23
自由主義者様
>周囲に言われる前に〜

それはお役人個人の問題でなく、そういう制度設計にした側の問題だと思います。
当然そういう制度設計をOKした首長なり議員の問題でもあります。
猟奇的な彼氏
2013/03/19 18:03
共産主義も社会主義も社民主義も大嫌いな革命烈士さんと同様に、自由主義者さんも新自由主義が大好きなんでしょうね。ご自分にも利益がないことも気づかずに。

駆け込み退職が頻発する事態というのは制度設計上のミス…というか、混乱があっても退職者を増やすことが目的だったはずなんですが。
とれとれ
2013/03/19 22:39
>自由主義者さんも新自由主義が大好きなんでしょうね
悪いことは何でも新自由主義のせい? いわゆる「デフレガー(デフレだから公務員給与or生活保護費を削るな)」と同じですね
あんたが貧乏なのは怠惰で能力ないからだろ。働きなさい

>ご自分にも利益がないことも気づかずに。
ほうほう、では
>共産主義も社会主義も社民主義
上記の諸々の大きな政府思想、左翼思想は、私(や中間層大衆)に如何なる利益を齎してくれるのでしょうか?
社民・共産・自民左派・民主左派などの政策よりは、いわゆる新自由主義のほうが、マシなんですけど。

だって社民主義って働かない人の政策でしょ。w
自由主義者
2013/03/20 17:10
そもそも僕はネオリベラルではありません。
対外政策では穏健・経済連携優先・反強硬路線のリベラル、家族単位制度や扶養義務などの家族政策では保守、経済では参入規制緩和+労働者のブラック待遇規制強化という中道、です。
レッテル張りはやめなさい。
自由主義者
2013/03/20 17:14
「自由主義者」というのは立派なレッテルだと思いますけどね。
自分で自分に立派なレッテルを張っておいて、他人に「レッテルを張るな!」って言うのもどうかという気はします。
ただ、主張内容を見ると、とても自由主義者だとは思えないので、御本人には「自由主義者」という単語がレッテルであるという意識はないのかもしれませんね。
明日は何色
2013/03/21 00:33
BLOGOSの意見も見た上で、気づいたことがあります。

ハーズバーグの二要因理論の考えでは、仕事の満足に関わる「動機付け」と不満足に関わる「衛生要因」があります。例えばやりがいのある仕事だから満足、給与が低いから不満足のように。

今回の例ですと、承認する機会の差が考えられます。当たり前の事ですが、「よくやった」と何度も評価される仕事は心地良いものです。
逆に警察官は職務上どうしても嫌われがちですから、いくら待遇を良くしようとすぐ不満が溜まるのも仕方がないことです。

その面で“相手に対する敬意や態度”が忠誠心に繋がるご指摘は、人事管理論の基礎理論から見ても全くの正論だと感じました。

これが霞が関ぐらいのレベルになると、いくら侮辱されようと仕事そのもの(日本全体を動かす職務)の満足度が強烈です。だからこそ寿命を縮めてまで働く人が多いでしょうが…仕事では金よりも心理面の効果が意外と大きいようです。

一つ確かなのは、能力があって給与が低くても本人が大張り切りでこき使われるケースを良く見ることですw

>自由主義者さん
やけに粘りますね。革命烈士さんか、その親戚か、はたまた成りすましですか?
ステート
2013/03/21 08:16
>ステート さん
>やけに粘りますね。革命烈士さんか、その親戚か、はたまた成りすましですか?

レッテル張りはやめてください。
自由主義者
2013/03/21 12:18
>ステートさん

霞が関は離職率が非常に高いですよ。
最近では早期退職勧奨前に新天地求める若手も目立ちます。

心理面の効果なんて嘘っぱちです。
やはり、やりがいと待遇と評価の3本が揃わないとモチベは持続しません。
TT
2013/03/22 05:49
>TTさん
私個人の立場としては、国家公務員の給与は低すぎる(退職以外の弊害が出る)と考えている上でお聞きください。

H23年度の資料では、離職率は国の全体が5.8%、地方の全体で7.2%です。(数年前だと差はほぼない)
辞職率は国が3.5%、地で3.1%で逆転します。よって、辞職率は国の方が高いのは事実です。(数年前の国は辞職率がさらに高い)

しかし、国家は(地方に比べれば)辞職であっても再就職先の見通しが立ちやすいです。勤務時間も全体的には国家が重く、過労で発生した傷病による辞職(実質強制離職)の影響も無視できません。

これらを加味すると実質、国と地方で辞職率に大きな差はないと考えています。選択肢が豊富で勤務条件が悪いのに離職率の差が少ない要因の一つが、職務満足度に出ていると推測しました。
(できれば行政で比較したいけど地方・辞職率のデータがありませんでした)
ステート
2013/03/22 09:38
えっ
これでもまだ待遇に不満なの

人間の欲には限りがないですね
僕は金儲けすること自体は妨げられるべきでないと思ってますので
どうぞ
民間に行って好きなだけ稼いでくださいね

>やりがいと待遇と評価の3本が揃わないと
民間ならブラック企業なんていくらでもあるけど。民間人は評価されなくてもよくて、役人を評価しないとこの世の終わりみたいに叫ぶ公務員脳って狂ってますね

エリート()なら血税に頼らなくても食ってけるよね。
税金生活者養成所、左翼養成所になってる一流大法学部の罪は重い。
自由主義者
2013/03/22 11:55
待遇に不満があってそれより上を目指すというのは立派な向上心だからさっさと辞職して銀行や投資会社に行けばよい。
自由主義者
2013/03/22 20:54
>ステートさん
私個人の立場としては、国家公務員の給与は低すぎる

参考までにいくらぐらいが適正だと思いますか?
zzz
2013/04/05 18:15
>zzzさん

ステートはただの捻くれ者だから答えなんて持ってないと思いますよ
自由主義者
2013/04/10 11:50
管理人さんです。

以下のコメントについて、少々補足です。
__________

>ステート さん
>やけに粘りますね。革命烈士さんか、その親戚か、はたまた成りすましですか?

レッテル張りはやめてください。

自由主義者 2013/03/21 12:18
__________

本日、IPアドレスを照会したところ、「自由主義者」様と、「革命烈士」様のIPアドレスが合致しました。

今回も、イエローカードをプレゼントしておきますが、何度も注意を受けている迷惑行為をやめられないのは、一社会人として、恥ずかしいコトです。

どうぞ、ご自身の名誉のためにも、そろそろ大人になってくださいな。
k.k.@管理人
2013/05/05 03:01
くそ〜〜〜><
仕事用とアニメ用は分けておくんだった〜><
革命烈士
2013/05/05 12:38
主題から外れた話ですが…

>革命烈士さん
去年あれだけ馬鹿にされて同じ事を繰り返すのは“荒らし”としてすらどうかと思いますよ。
そろそろ芸風を変えて、高所得者ならではの苦労話でも「革命烈士さんのブログで」記述してはどうでしょうか?面白いコメントがついて人気者になるかもしれませんよ。まともに対応したいなら税理士から知識を仕入れると良いでしょうし。

あと、このコメントに意見があればそれも「革命烈士さんのブログで」お願いします。
ステート
2013/05/05 17:09

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